【鏡】 1/8
みなさん「紫鏡」と言う言葉をご存じでしょうか。
この言葉を知っている人は、二十歳の誕生日迄に忘れてしまわないと、鏡の世界に引き込まれ死んでしまうと言う話です。

この話の発端となるのは私が小学3年生の時の担任の先生が住んでいた東京都八王子市にあると聞きました。

昔、八王子にはライ病患者の隔離施設が存在し、ライ病患者達が不治の病と供に生活していました。

ライ病とは皮膚病の一種で、肌がただれ、人によってはただれた肌が紫色に見えることから、
「鏡に鏡に映った自分が紫色に見えた。」ら、ライ病が発生し死に至るという事でが紫鏡の発端だったと聞きます。


【鏡】 2/8
先生が子供頃もこの話しは有名で、
「今A君が紫色に見えた。」
「B君だって紫色の服着てるじゃん。」
など、冗談混じりながらも怯えていたそうです。

休み時間ともなれば、小学校で鏡の前に立ち、自分が紫色では無いことを確認すりのを面白がってやっている時、
ふとA君が 「今、鏡の中の僕が笑ったよ。」と言いました。

「A君はいっつも笑ってるじゃん。」
丁度チャイムが鳴ったので、みんな笑いながら教室に向かいましたが、A君だけは青ざめた顔をしていました。

先生は子供ながらに、何か嫌な予感がしたらしくA君に大丈夫だよと促しました。

翌日になると事態は一転しました。A君が学校に来ていません。
「先生!A君はお休みですか?」
クラスの誰かが聞きました。すると先生から、
「悲しいお知らせですが、A君は昨夜心臓発作で亡くなりました。A君の為にもお通夜には参加しましょう。」

クラス中が動揺する中、先生はピンと来ました。

【鏡】 3/8
昼休みにいつものように友達と集まっている時に、言いました。
「昨日、A君さぁ。鏡の自分が笑ったって言ってたよね。何か関係あるのかな?」

周りのみんなは、そんなことある訳がないと怯えながらも強い言葉で否定しました。
自分だって信じたくはありません。
でも、もし…

お通夜でA君の家に家族で行きました。みんな黒い服で、カラスの集団のようでした。

花と線香をあげると、先生は 「A君が見たい。おばちゃん、最後にお別れが言いたいからA君を見せてよ。」

しかし、おばさんは幼い息子を失ったショックでか浮かない顔をしていました。
先生も子供ながらも、それを察知して無理強いはしなかったそうです。

お葬式も終わり、クラスの皆も落ち着きを取り戻した頃、先生はA君の家に線香をあげようと言いました。

学校が終わり、友達とA君の家に行った時の事です。
おばさんに、線香をあげに来たと言い上がらせてもらいました。

そして、皆が線香をあげて帰ろうとした時におばさんが
「〇〇君、ちょっといい…?」
先生は残り、他の友達は帰宅しました。A君と一番仲のよかった先生だけが残るように言われたからです。

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「実はAが死んだ朝、最初に見つけたのは私なのよ。」 おばさんは続けて言いました、

「時間になっても起きてこないから起こしに行ったの。 最初に見た時、Aの体が黄色になっていることに気付いたわ。 横向きになっていたんだけど、触れたら体が冷たいから急いで顔を見たら… 言葉では言い現せない程、怯えた表情だったの…」

先生は、最後まで聞きました。 目は白目をむいていて、舌が飛び出し、腕が間接とは逆に曲がっていたそうです。

お通夜で、見せられなかった理由もそれだったと、おばさんは伝えてくれました。 先生も大学生になり、線香はあげていたもののA君の死因を忘れかけていました。

当時所属していたサークルでも人気で一番可愛い女の子と付き合っていたそうです。

【鏡】 5/8
先生の家族が旅行でいない時に彼女を家に呼びました。テレビを見たりしながらイチャイチャしていたそうです。

先生がお風呂に入り、次に彼女が入りました。洗面所で髪を乾かしている彼女がこう言います。

「ねぇ〇〇くん、今ね鏡の私が笑ってた。幸せだからかな?」

その言葉を聞いた瞬間、背筋がゾッとし全てが走馬灯のように記憶として甦りました。

今夜、何が起こるんだ?いや、たんなる病気だし何も起こらないかも知れない。でも、もし…
記憶を押し殺すかのように、先生は何も知らないふりをして夜を迎えました。

何かがあるなら見届けようと…

【鏡】 6/8
時間は午前2時半になろうかと言う時です、彼女は先に寝ていましたが先生はテレビを見ていました。

するとベッドで寝ていた彼女が突然動き出したのです。先生は恐る恐る布団をはぎ取りました。

すると、足元には見たこともない手鏡から笑顔の彼女が足引っ張っています。 必死で引っ張りましたが、あまりに強い力にとうとう彼女は鏡の中に吸い込まれてしまったそうです。

先生は怖くなり電気を付け、警察に連絡しましたがそんな冗談のような話を信じてくれるはずもなく、ただただ待ちました。

すると、突然ずしりと肩に重さがかかりました。よく見ると黄色い人間の手です。 振りほどいて見ると、見るも無残な姿の彼女がいたそうです。

さすがに警察も乗り出し、死因を調べましたが心臓発作によるものと断定されました。 先生はその影響によるショックで髪が白くなってしまい、しばらく入院しました。

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私が小学生の時、先生は27才でしたが真っ白い白髪でした。若爺さんとも呼ばれていました。

先生はこの話をした後、言いました。

「誰もが一生に一度は訪れる現象です。もし鏡の中の自分が笑ったら、決して誰にも言わないように。 そして恐がらず、やさしくほほ笑み返して下さい。」

と、涙ながらに喋る姿は小学生ながらも、クラス中が本気なんだと感じました。

この話を知らない友達が、仲間内で「鏡の中の自分が笑った。」と言い、心臓発作で亡くなったことが、私の周りでも一度だけあります。

笑いかける鏡の自分は、鏡ではなく水面やガラス、会話している人の目に写ることもあるそうです。

ひょっとすると、自分の知らない間に笑いかけているかも知れません。 迂闊に鏡の中の自分を、他人に語らないようにした方が懸命だと思います…。

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余談ですが…
鏡の自分が笑うのには年齢は関係ありません。
必ず、誰にでも訪れますが、決して他言しないことのみが対処方法になります。

なお、私の身近な人物でこれにより死亡したと思われるのが、高2の時の友達の彼女です。
健全な高校生でしたが、夏休みに心臓発作で亡くなっています。

東京都〇市M原町に住んでいました。



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2018-06-10 18:15 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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