早くしなさい

雨降りの夕方。俺は家に帰ったんだ。
そしたら母ちゃんがばたばたと仕度している。

「あんた何やってたのっ叔父さんが亡くなったのよ。早くしなさい」

という。え?どこの叔父さんだと思いながら、
とりあえず用意しようとしたら電話が鳴った。
「はい。もしもし」背後では一人何事か呟きながら動き回る母ちゃんの気配が。

「もしもしっ俺だ。落ち着いて聞けっいいか」

かなり切羽詰った口ぶりで相手はいきなり喋りだした。
あれ・・・誰だろう。
叔父さんが亡くなった事を、知らせるには変だしなんか引っかかる声・・・


「死んだのは母ちゃんだっ、振り向くなっ!俺が行くまで絶対振り向くなっ!」

ああ・・・兄ちゃんだ。
去年バイク事故で亡くなった兄ちゃんの声だったんだ。
硬直して体は動かない。どうなってるんだ? 
背後は静まり返りさっきまでの音はない。

「なにやってるの・・・早くしニなさい」

耳元で囁かれ俺は気絶した。んだと思う。
その後記憶はなく、電話の前で倒れている
俺はその後母ちゃんに起こされた。
母ちゃんは友達と出かけていたという。
じゃああの日家に居た母ちゃんは?
兄の声は間違いなく兄だった・・・亡くなったはずの
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2017-04-08 12:23 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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