沈没を止めたもの


私の母に聞いた話です。

うちの母の実家は漁師をやっていて、船を出しています。
私の母が高校生くらい…というので30年以上昔の話です。
母の住む町の男達がいつものように船を出しました。
帰りぎわ、海が荒れてしまいました。
そのとき、急に船の下のほうから
「ドーン!ドーン!」
と、何かが突き上げるような衝撃と音がしたそうです。
「しまった、何かに乗り上げた」
穴があき、水が入ってくる感覚があったといいます。

男達は慌てて、一番近くの港に船を付けることにしました。
救命胴衣を着て、嵐の中を急ぎました。
誰もが沈没を予期していました。
ところが、船はある一定のところで沈み込みを止めたのです。
不思議に思いながらも、何とか港に無事着くことができました。
けれど、何故水が止まったのか…?
不思議に思って後日調べることにしました。

20人以上乗り込める程度の規模の船だったのですが
その船底には、船底の大きさと変わらないくらいの大きな穴が空いていました。
そして、その穴には、その穴よりも大きな魚のウロコが一枚張り付いていたそうです。


これは母に聞いた実話です。
でもそんな大きなウロコが見つかったなら
ニュースになりそうだと思い信じてませんでした。
母の田舎では教訓的にそのような話が語り伝えられているので
真実かどうかもわかりません。
ただ、母の田舎はとても封建的な孤立した漁村であることは確かです。
つまらない話に付き合って頂きありがとうございました。
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2017-04-24 18:25 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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