黒い生霊


今の主人と同棲中の頃の話です。

数日体調が悪く、風邪でもひいたかなと休んでおりました。

ある日、眠っていたら金縛りにあい
「大丈夫疲れているだけ」と自分に言い聞かせ、金縛りが解けるのを待ちました。

まぶたは閉じているはずなのに、何故かうっすらと周りの環境が見える。
「え?どうして?」と思っていたら
私の頭の上から 黒い影が上へ上へとあがってきました。
「なに?え?これなに?」
とガクブルしていると、それが私の顔の上に覆いかぶさる位まで伸び、
手のような物がそれの脇から伸びてきました。
「手だ!」
そう思った瞬間に、その手に首を絞められました。

「殺される!」

そう思った私は動かない手を、足を動かそうと必死になりました。
絞める黒い手は徐々に力が強くなり、気が遠くなり始めました。

その時、主人が『おい!どうした?』と私をゆすり、上体をおこしてくれました。
金縛りは解け、黒いものもいなくなり、安堵で涙が出ました。
主人にその話をしようとしたら 
『くび、どうした?・・・』
私の首には赤いあとがありました。
はっきり手のあとには見えませんでしたが、
鏡で確認した時は怖くて泣いてしまいました。

首のあとが消えるのを待ち、2日ほどお休みをもらいました。
幾分体調も良くなったので出勤する事に。
接客業でしたが、仲の良いお客さまもいて雑談しながら勤務しておりましたら、
あるお客様が
『Mちゃん(私)最近身体の調子悪くない?』
と聞いてきました。
私は笑顔で
「そうなんですよ。風邪でもひいたかなぁと思ってまして…顔色悪いですか?」
と聞いてみました。

お客様は 静かに頷いて
『ごめんね 二人で話したいんだけどいいかしら?』と。
普段そんな事を言わないお客様に何かしら感じたので、
店長に断りをいれて、ちょっと時間を作って外で話しを聞いてみることに。

お客様 『あのね、Mちゃんにね、女の人がついてるのよ』
私「は?」

『ん~Mちゃん、彼氏いるでしょ?その彼氏関係の女性のようね』
「え?」

もう 心臓バックバクでした。
お客様には彼氏がいることも、金縛りにあったことも何も言ってませんので、
急なお話しにめまいがしそうでした。

「実は、先日金縛りにあいまして・・・」と話してみると、
『えぇ、そうみたいね。今も首をしめようとしてるわよ。
 かなり前からMちゃんについていたみたいだけど分からなかった?』
「ええええええええええ!!」

『ねぇ ちょっと握手してちょうだい』
言われるままに握手をすると
『ん~・・・んっ・・・・』
と難しい表情で唸っていました。

数分経ったでしょうか、
『ん~ちょっと厳しかったわ。。。半分くらいは軽くなるはずだから』
「え?ちょっ!どういうことですか?半分?」

『うん、今全部はできなかったって事。
 どうもね、彼氏の事を好きな女性みたい。
 彼氏への昔の想いが一人立ちしちゃってるようね。』

『今、その女性は こういうことになっていると言う事を知らないの。
 分かりやすく言えば自分がMちゃんに生霊を飛ばして苦しめてるって知らないの。
 可哀想ね。自分も辛くなるのにね。』

『あ、もちろんMちゃんが一番の被害者だわね。
 彼氏にこの事を話ししてみなさい
 そして二人で仲良くやっていく事を誓うといいわ』

『それ(黒い生霊)もあとは自然に離れると思う。
 Mちゃん達が幸せそうにやってるのみれば離れていくわ』

言われた通りに彼氏と話しをしてみたら
思い当たるふしがあったと。
私と付き合う数年前にストーカーになった彼女がいた。
面倒くさくなって新しい彼女を作って(私ではない)
もう彼女がいるからと諦めさせたと。

ごめんな、と謝られました。
その彼女さんが今どうしているのかは分かりませんがあれからは何もありません。
私達はその数ヵ月後に結婚をしたので、本当に諦めたのかもしれませんね。
ただ、あれからどの病院にいっても首を触診されて
「腫れているような気がする。検査するように。」と言われるようになりました。
検査を受けても毎度何もないのですが。
以上です。
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2017-06-10 18:11 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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