ナマケモノ


のんびりお茶飲んでたのを今でも覚えてるね、仏壇の前でさ
前にも言ったけどナマケモノだと思ってたから、じいちゃんを呼びに行ったんだけどもね、
 ふつう電線にナマケモノはいない
のんびりお茶をすするじいちゃんを家の前まで連れてきて、ナマケモノだよって指差したんだよ
電線にナマケモノなんかいなかったけどね、当たり前の話なんだけどね、でもじいちゃん驚いちゃってね
柱、といってもただの柱じゃなくて、玄関入ってすぐの柱、あれがいわゆる大黒柱って後で聞いたんだけど
にも関わらずなんか壊し始めたの、しがみついて殴ったり蹴ったり、驚いたね
もう子供心にヤバいと感じた俺は家から逃げたしたのに、家から音がすんの
いつのまにかナマケモノがぶら下がってたんだけど、しかもすぐそこの電線、もうすぐそこ、また驚いた
またまた驚くことに、ナマケモノだと思ってたらなんか違ったのな
すぐにわかっちゃったんだけど、死んだっていうばあちゃんの顔したやつ、
 毛むくじゃらだったよ指先までも、ただ顔だけ人間みたいで
気持ち悪くなってさ、子供ながらにアレはヤバいとわかったのかもしれないけども、逃げようとしたの
が、足がすくんで動かなくて、ばあちゃん笑ってて
ついでに笑い声あげてどっかいっちゃった、電線つたって、するする
かなり目立ってたけど、騒ぎになった覚えは無いからさ、なんでだろうね
なんとかなったと思ったら母さん帰ってきて、じいちゃんに気付いて気付いてご近所と取り抑えたらさ
いつの間にか普段通りに戻ったらしい、俺は実家に帰ってたから聞いた話でさ、お茶飲んでるってさ
だからじいちゃん死んだことも知らないんだけどさ、じいちゃん地震で家崩れて死んだらしいけど
けっきょく、俺じいちゃんばあちゃんの死体見た記憶が無いんだわ
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2017-06-22 12:02 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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