霊の通り道


元同僚Sが体験した話です。

当時マンションの一室を借りて営業してた小さなデザイン会社に勤めていました。

業種柄連日遅くまで作業することが多々あったのですが、
その日もSは一人で深夜まで残業していました。



トイレに行って、仕事部屋に戻ると、バルコニーに出る戸のところにおじさんが突っ立ってSをじっと見てるというのです。

Sはなんというか無頓着で、一風変わった感覚の持ち主で、とくに恐怖心は感じなかったような口ぶりでその状況を語ってくれるですが、そんなSもなんだかまずい雰囲気であるということは察したようで、とりあえず近くのコンビニで立ち読みをして時間をつぶしていたそうです。

暫くして、「そろそろ行ったかな」と思ったSは(その予想も意味不明なのですが)、事務所に戻って荷物を持って帰宅したそうです。その時はいなかったそうです。

後日、同僚Kの母親(霊能力者)に事務所を見てもらったところ、その建物自体が、霊の通り道になっているらしく、角部屋であるその部屋がかなりの交通量(っていうのか?)になっているとのことでした。

彼女曰く、中でも一番ひどいのが、Sの席の壁のところだそうです。

恐らくその出来事となんらかの関係があると思うのですが、その事務所の隣の部屋の住人のことはどの同僚も殆ど目にしないのです。

電気がついていたりと、たしかに生活感はあるのですが、なんというか異様な雰囲気なのです。

玄関の扉の郵便受けに新聞やら広告が溜まることは度々あって、よくそれをぶちまけていました。

よく玄関の脇に2つ盛り塩していました。

昼間コンビニに行こうと前を通ると、玄関を少しだけあけ、小さな娘さんが静かにこっちを覗いてることもありました。

連日深夜まで作業していて、結構大きなボリュームでラジオを流していたり、テンションの高まった同僚が騒いだりすることも度々ありましたけど、苦情が来たことは一度もありません。

ちなみに、おじさんが立っていたのは、隣の部屋の真隣でした。
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2017-07-30 18:06 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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