軍人あがりの爺さん


うちの死んだじいさんは軍人あがりで、腕力でブイブイ物いわすタイプ。
妻や娘たちにも、何か気に入らないと殴る蹴る罵る。酒乱。競馬パチンコ狂。
婆さんはぶたれて鼻が曲がっても、はいはいと黙って従う従順な妻だった。

それでも、年をとったら大人しくなり、娘(私の母や叔母)たちも嫁ぎ、平穏な日々を送っていた。
が、ある日夕方頃突然、強烈な頭痛に見舞われた(脳内出血だった)。
「痛い…痛い…」と苦しむ爺さんを見て、(普通は救急車を呼ぶレベル)
婆さん一言「あらまあ、じゃあ今日は早めに寝てくださいね」

深夜、爺さんは「きゅ、救急車を呼んでくれぇ・・・」
一緒に住んで回りの世話をしていた末娘が言った。
「おじいさん、救急車は今の時間は営業してないわよ」

未明頃、爺さんは意識不明に陥った。そこで婆さんがいうことには
「救急車は朝の11時からですよ。裏のパン屋も11時だから病院もきっとそのくらい」

で、昼頃救急車を呼んだ結果、おじいさんは手遅れで。(以下略)

この話、末娘(私の叔母)と婆さんが、茶飲みながら楽しそうに話していたんだ。
当時小学生だった私は、「こいつら馬鹿?」って思ったけど、今から考えたら・・・。
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2017-08-09 18:09 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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