首なしライダー

以前働いていた病院での出来事

朝病院に出勤して更衣室までエレベーターで上がる際、一緒に乗り込んだ子供の入院患者が母親にこんな事を言ってはしゃいでた。

「ぶんっぶんっ♪くびなしっ
くびなしライダー♪どぅるんっどぅるん♪」

親子は病室階で降り、自分は一人になったエレベーターの中で(首なしライダーとか懐いわ~。今の子供って学校の怪談と知ってんのか)とかぼんやり考えながら、着替えて下まで戻った。
業務が始まる前に昨日の夜間分の会計入力をしていると、隣の同僚が「グロっ…」とか声をあげた。
カルテを覗き込むと、それは昨晩の深夜に来た自殺患者のものだった。
既に死亡しているが医師の死亡確認が欲しいとかで、救急隊に押しきられた…
等々の当直医の愚痴も書き込まれていたが一番目立つ所見はー…

“頭部激しく損傷、首から上ほとんどなし”

「げげっ」
後から聞いた話によると、そいつは飛び降り自殺でまっさかさまにいったらしい。
で、遺体を見た若い当直医は驚きのあまり隣の看護師長に飛び付いたとか何とか。
とにかく、それくらい酷いものだった。

カルテを見ながら、ふと先のエレベーターでの件を思い出す。
(あれ?首なしってまさか…)

変な偶然の一致に微かな寒気を覚えながら朝の業務が始まった。
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2017-03-15 12:08 : 怖い話・都市伝説 : コメント : 0 :
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